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『MOTHER』(マザー)は、任天堂が1989年7月27日に発売したコンピュータRPG。日本国外でのタイトルは『EarthBound Beginnings』(アースバウンド ビギニングス)。 == 概要 == 糸井重里がゲームデザインを手掛けるMOTHERシリーズの第1作目。1989年に任天堂からファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームとして発売された。日本国外では、2015年にWii U バーチャルコンソールで配信されるまで、約26年間にもわたって未発売だった。 開発はパックスソフトニカとAPEが手掛けた。RPGが中世ヨーロッパをモデルに剣と魔法の世界を冒険するものがスタンダードだった当時、現代を舞台にしたという点で今作は非常に特質なものだった。任天堂にとっては初のコマンド式RPGだった事もあって意欲作として発表された。 今作の舞台は現代、アメリカにあるとされる架空の区々。田舎町・マザーズデイの街はずれに住む主人公の少年が、自宅で起きた怪奇現象の原因を探るために旅立ち、道中出会った仲間と共に「何か」に歪まされたものたちと戦いながら国中を冒険し、8つに分割されたメロディを発見していくストーリーが展開される。 1つの特徴として、今作から始まるシリーズの主人公やヒロインは、従来のRPGにて多用された魔法に代わって、ココロのチカラとされるPSI(サイ)を使う。主な武器はあくまで現代が舞台という設定に合わせ、剣に代わってバットやフライパンが採用されている。武器の名前は「いいバット」などあえて抽象的に表記することで、殺伐とした雰囲気になることを意図的に避けている。この手の配慮は作中で多く見られる。 糸井らの書き出す特徴的な台詞回しや要点はあえて伏せプレイヤー各々の想像に委ねる作品性、多くのゲーム作品のBGM作曲に携わった田中宏和とミュージシャンの鈴木慶一のタッグが手掛ける独特なBGMの数々、地方によった自然が表情豊かに描かれるマップ、現代の世界観に併せて幻想的な世界観を織り込むといった特徴的な作風など、これら他にない斬新さが今作の魅力であり、その後のシリーズ、特に『2』に継承される大観的な要素の大半はここに大成している。 発売当時放映されたCMでのキャッチコピーは「''エンディングまで泣くんじゃない。''」「''名作保証''」などと書かれていた。前者は糸井のものではなく、一倉宏が手がけたフレーズである〔一倉広告製作所 に記載。〕。 糸井重里は「ゆっくり、物語を読むように遊んでください」という趣旨のことを話している。 1994年には本作の続編に当たる『MOTHER2 ギーグの逆襲』が発売されている。 2003年にはリメイク版として、『MOTHER2』とカップリング収録された『MOTHER1+2』が発売された。海外で開発されながら最終的に未発売となった海外版ROMデータが流用されており、海外版にのみ収録が予定されていたエピローグの部分も併せて収録されている他、グラフィック、テキストにも多数変更点が見受けられる。 2015年6月15日、海外において『EarthBound』の発売が同年6月5日をもって20周年を迎えたのを記念してWii Uバーチャルコンソールから本作の海外版が公式にリリースされた。海外版タイトル名は『EarthBound Beginnings』。同時に国内版のバーチャルコンソールの配信も開始された。6月15日の早朝よりE3 2015の一環で生放送された『任天堂ワールド・チャンピオンシップ2015』の冒頭で、糸井重里 本人の口から発表された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「MOTHER (ゲーム)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mother (video game) 」があります。 スポンサード リンク
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